医療は、さまざまな分野に細分化されていて、それぞれ名医と呼ばれる医師がいます。医師は、自身の得意とする分野で経験・実績を積み重ねていき、患者さんの治癒に当たります。たとえば、非常に高度な技術が求められる診療科の1つに、脳神経外科があります。全国各地に、脳の疾患を治癒する専門医師がいますが、名医と名高い医師の1人が、馬場啓至という人物です。

馬場啓至医師は、現在、長崎県にある国立病院機構・長崎医療センターで、脳神経外科の部長を務めています。専門としているのは、主にてんかんの外科治療です。外科と一口にいっても、多くの疾患があるため、医師によって専門は異なるのです。てんかんという疾患は、全国に100万人程度いるものと推定されますが、投薬による治療で発作を抑えることができるのは50パーセント程度です。半数近くは、投薬を行ったとしても発作を抑えることができません。しかし、馬場啓至医師のような高い技術を持った専門医による適切な治療を受けると、発作を完全に消失させることは困難であっても、軽減させることは可能です。てんかんの治療を行うことができる医師は多くありません。馬場医師のような専門医に対する期待は非常に高いのです。特に、馬場医師は小児のてんかん治療を数多く経験していて、全国から患者さんが訪れているのです。

長崎医療センターでは、年間で400件前後の脳神経外科手術を行っていて、実績が豊富にあります。非常に高度な医療設備が整えられているので、治療が困難とされるてんかんでも、適切な処置を施すことが可能なのです。医療設備の高さと医師の技術力を合わせて、患者さんにとって最善と考えられる治療を行うことが、医療機関に求められる役割です。

馬場医師の診察を希望する場合、月曜日の午前に行く必要があります。原則として、他の医療機関で作成した紹介状の提出が必要となります。紹介状を用意していない場合は、保険外併用療養費という形で、特別な負担が発生します。

馬場啓至医師は、医学博士であり、日本脳神経外科学会の専門医、日本てんかん学会の臨床専門医、厚生労働省の認定臨床研修指導医としての活動をしています。累積手術件数は、800例を超える豊富な経験・実績があり、多くの患者さんからの信頼を獲得してきました。2012年だけを見ても、80例という実績を持っています。

医師の目線で物事を捉えるのではなく、患者さんの目線を第一に考えています。患者さんとの緊密なコミュニケーションを図りながら、個々の患者さんに応じた治療方法を考えていきます。治療方針を立てる際は、必ず患者さんに詳細な説明を行って、内容を理解してもらえるように努めています。複数の診療科との連携をしっかりと取って、素早い対応が必要不可欠とされる脳の疾患を治癒していきます。脳の疾患は、早期に発見することで、相当な程度の回復を見込むことができます。初期症状を大切にします。