息苦しい、唾液も飲み込みにくいときは119番へ
急な息苦しさ、唾液を飲み込めないほどの飲み込みの悪化、意識の異常があるときは119番へ連絡してください。手足の症状が軽くても、呼吸や飲み込みが悪化する場合があります。次の予約日を待たず、緊急の対応につなげます。 [1] [2]
重症筋無力症(MG)は、神経と筋肉の接ぎ目で信号が伝わりにくくなる自己免疫の病気です。まぶたが下がる、物が二重に見える、手足に力が入らないなどの症状が出ます。脳そのものの病気とは異なり、呼吸や飲み込みの状態にも注意して治療します。 [2]
使うと疲れ、休むと軽くなる筋力の低下
同じ動作を続けると力が入りにくくなり、休むと軽くなる易疲労性が特徴です。症状は時間帯や活動で変わります。目の症状だけの場合も、話す・かむ・飲み込む動作や手足に影響する場合もあり、全員が同じ状態になるわけではありません。 [2]
呼吸の筋肉に影響が及び、急に呼吸が難しくなるクリーゼという状態になることがあります。病名に「重症」とあっても普段の程度はさまざまですが、新しい息苦しさや、飲み込みの悪化を軽視しないでください。 [2]
自己抗体や神経の検査と、胸腺の状態を調べる
筋力や疲れ方を診察し、血液でアセチルコリン受容体抗体やMuSK抗体などを調べます。神経と筋肉の信号伝達をみる電気生理学的な検査なども組み合わせます。抗体が陰性の人もいるため、血液検査一つで診断を決めるものではありません。 [2] [4]
胸腺腫などが関係する場合があるため、胸部の画像でも調べます。胸腺腫の治療と、MGの改善を目指す胸腺摘除術は、適応を区別して説明を受けてください。抗体の種類、年齢、眼筋型か全身型かなどによって判断が変わります。 [2] [3]
症状と病型に合わせて治療を組み合わせる
神経から筋肉への信号を伝わりやすくする薬と、免疫に働きかける治療などがあります。ステロイドや免疫抑制薬、免疫グロブリン、血漿浄化療法などを状態に応じて用い、条件に合う場合は新しい作用の薬も検討します。全員に同じ薬や手術が必要なわけではありません。 [2] [3]
治療では、筋力だけでなく、生活への影響と薬の副作用も確認します。薬を増やしすぎても問題が起こるため、自己判断で量を変えないでください。症状が変わりやすい時間、食事や仕事で疲れる場面を伝え、休息の取り方や活動の調整も相談します。 [2] [4]

ほかの病気で薬を処方されるときも、MGであることと治療薬を伝えてください。感染症への対応、予防接種、妊娠や授乳の希望も、事前に担当医と確認します。症状の程度と治療内容によって必要な配慮は異なり、気持ちを前向きにするだけで悪化を防げるものではありません。 [2] [4]
出典と情報確認日
- 厚生労働省 こんな時は迷わず119へ(資料日:表示日不明/確認日:2026-10-30)
- 難病情報センター 重症筋無力症(資料日:2025-11/確認日:2026-10-30)
- 難病情報センター 重症筋無力症 FAQ(資料日:2025-11/確認日:2026-10-30)
- 国立病院機構 宇多野病院 重症筋無力症(資料日:表示日不明/確認日:2026-10-30)
情報確認日:2026年10月30日。
本記事は一般的な情報提供を目的としています。診断・治療については医師にご相談ください。