突然の激しい頭痛や急なまひは119番へ
突然の激しい頭痛、急に手足や顔が動かしにくい、言葉が出ない、見え方がおかしい、意識がはっきりしないときは119番へ連絡してください。いつも頭痛や神経痛がある人も、新しい症状を普段の発作と決めつけないでください。 [1]
三叉神経痛は、主に片側の顔に、電気が走るような激しい痛みの発作が起こる病気です。歯磨きや食事、洗顔などの軽い刺激で誘発されることがあります。歯や皮膚の病気など、ほかの顔面痛の原因も確認したうえで治療を選びます。 [3] [4]
日常の軽い刺激で、顔に短い痛みの発作が起こる
三叉神経は、額、頬、顎などの感覚を脳へ伝える神経です。三叉神経痛では、その領域に短い鋭い痛みを繰り返します。歯磨き、食事、会話、ひげそりなどがきっかけになり、痛みのため食べたり話したりすることが難しくなる場合もあります。 [3] [4]

痛みが起きる場所、続く時間、刺激との関係、発作のない時間にも痛むかを伝えてください。しびれや皮疹など、痛み以外の症状がある場合も診察の手がかりになります。帯状疱疹の後に続く痛みなどは、区別して評価します。 [3] [2]
突然の顔のまひや言葉の異常は、三叉神経痛の発作と同じには扱えません。急な手足のまひや意識・見え方の異常があれば、冒頭の救急案内に従ってください。 [1]
症状とMRIで、神経や周囲の状態を確認する
原因の一つは、脳に近い三叉神経の根元が血管によって圧迫されることです。腫瘍や多発性硬化症など、別の病気に関連する場合もあります。画像の接触所見だけで判断せず、痛みの特徴と合わせて評価します。 [4]
診断では詳しい問診と診察を行い、MRIで神経と血管の位置関係や、ほかの原因を確認します。歯の痛みと似る場合もあるため、歯科での検査・治療を受けた経緯も伝えてください。顔の痛みをすべて同じ病気とみなさないことが大切です。 [3] [4]
薬の効果と副作用を見ながら、処置や手術を検討する
薬物療法では、神経の興奮を抑えるカルバマゼピンなどを用います。ふらつき、眠気、アレルギーなどの副作用にも注意が必要です。薬の量や使い方を自己判断で変えず、痛みの残り方や体調の変化を担当医に伝えてください。 [3] [4]
薬で十分に痛みが抑えられない場合や、副作用で続けにくい場合には、神経ブロック、微小血管減圧術、ガンマナイフなどを検討します。血管による圧迫を取り除く手術と、神経の痛みの伝わり方に働きかける処置では目的や負担が異なります。 [3] [4]
ガンマナイフは、三叉神経へ放射線を集中させて痛みを抑える治療です。腫瘍を摘出する処置とは異なり、効果が現れるまでに時間がかかる場合があります。薬で痛みの管理が難しい三叉神経痛への治療は、2015年7月から保険適用となっています。適応や費用は受診先で確認してください。 [4]
治療を選ぶ際は、期待できる痛みの改善に加え、感覚への影響などの合併症、再発の可能性、全身の状態を確認します。施設の治療成績をそのまま自分の結果と考えず、本人の条件に合う選択肢を説明してもらってください。 [3]
出典と情報確認日
- 厚生労働省 こんな時は迷わず119へ(資料日:表示日不明/確認日:2026-10-29)
- 日本頭痛学会 国際頭痛分類第3版 第3部(後頭神経痛・顔面痛)(資料日:2019/確認日:2026-10-29)
- 慶應義塾大学病院 KOMPAS 三叉神経痛(資料日:2021-08-17/確認日:2026-10-29)
- 国立循環器病研究センター 三叉神経痛・顔面けいれん(資料日:2026-02-26/確認日:2026-10-29)
情報確認日:2026年10月29日。
本記事は一般的な情報提供を目的としています。診断・治療については医師にご相談ください。