突然、言葉が出ない・話が分からないときは119番へ
急に言葉が出ない、うまく話せない、顔や手足の片側が動きにくいときは119番へ連絡してください。突然、会話が通じなくなった場合も、脳卒中などの可能性があります。原因を自分で見分けようとせず、救急の対応につなげてください。 [1] [3]
失語症は、脳の言葉に関わる領域が傷つき、「話す」「聞いて理解する」「読む」「書く」に難しさが生じる状態です。話しにくさだけでなく、聞いた内容や文字の理解にも影響することがあります。知的な能力全体が失われたと決めつけず、本人に残っている力と使いやすい伝え方を確かめます。 [3] [5]
声の出しにくさと、言葉の障害を区別する
言いたい言葉が見つからない、別の言葉が出る、話の意味をつかみにくい、読み書きが難しいなど、症状の組み合わせは人によって異なります。話せる人でも理解が難しい場合があり、うなずいていることだけで、十分に伝わったとは限りません。 [3]
原因には脳梗塞や脳出血、頭部のけが、脳腫瘍などがあり、神経の病気によって言葉の症状が徐々に進む場合もあります。声が出ない音声障害や、口や舌をうまく動かせない構音障害とは区別しますが、複数の障害が重なることもあるため、専門的な評価が必要です。 [3] [4] [5] [2]
原因の治療と、言語聴覚士による評価・支援
急に症状が出た場合は、まず原因となる脳の病気への対応が必要です。そのうえで言語聴覚士などが、話す・聞く・読む・書くそれぞれの状態や、生活での困りごとを評価します。失語症という名前だけで、できることや難しいことを一律に決めません。 [1] [3] [5]
リハビリテーションでは言語機能の改善に取り組むとともに、身振り、写真、文字などを使う伝え方も探します。目標は、発音や単語の練習だけに限りません。家族との会話や買い物、仕事など、本人が必要としている場面に合わせて支援を考えます。 [3] [4] [5]
読みやすい文字や取り組みやすい課題にも個人差があります。「漢字だけで練習すればよい」とは決めず、疲れやすさや本人の希望も担当者に伝えてください。回復の程度を一律に約束することはできませんが、伝える手段や生活の工夫は相談を続けられます。 [3] [5]
言葉が出るのを待ち、別の伝え方も使う
静かな場所で顔を合わせ、短い言葉でゆっくり話しかけます。返事が出るまで待ち、途中で先回りして話を終えないようにしてください。大きな声で繰り返したり、細かな言い間違いを次々に直したりするより、本人が伝えたい内容に目を向けます。 [3] [4]

伝わりにくいときは、写真や絵、実物、身振り、分かりやすい文字などを組み合わせます。「はい」「いいえ」で答えられる質問が助けになる場合もありますが、一度の返答だけで判断せず、別の示し方でも確認します。どの方法が使いやすいかは、本人と確かめていきます。 [3] [4]
言葉が出にくくても、本人を会話から外したり、子どもに接するように話したりしないでください。復職や地域での活動についても、言語聴覚士や支援の担当者に相談できます。支援する側の都合だけで結論を出さず、本人の希望を確かめる時間を取ります。 [3] [4]
出典と情報確認日
- 厚生労働省 こんな時は迷わず119へ(資料日:表示日不明/確認日:2026-10-29)
- 難病情報センター 前頭側頭葉変性症(一般利用者向け)(資料日:表示日不明/確認日:2026-10-29)
- 名古屋市総合リハビリテーション事業団 ご存知ですか?失語症(資料日:2023-02-27/確認日:2026-10-29)
- 名古屋市総合リハビリテーション事業団 失語症のよくある質問(資料日:2023-07-28/確認日:2026-10-29)
- 国立障害者リハビリテーションセンター 言語聴覚療法(資料日:表示日不明/確認日:2026-10-29)
情報確認日:2026年10月29日。
本記事は一般的な情報提供を目的としています。診断・治療については医師にご相談ください。