息苦しさや、急に歩けない状態では119番へ
手足の力が急速に落ちているときは、速やかに医療機関へ相談してください。息苦しい、唾液も飲み込めない、急に歩けなくなった、意識がおかしいときは119番へ連絡します。診断がつくまで自宅で様子を見続けないでください。 [1] [2] [3]
ギラン・バレー症候群(GBS)は、免疫の反応によって末梢神経が傷つき、手足の筋力低下やしびれなどが起こる病気です。かぜや下痢などの後に発症することがありますが、先行する感染が分からない場合もあります。短い期間に悪化することがあり、早めの評価と治療が必要です。 [2] [3]
手足の力が入りにくくなり、呼吸にも影響することがある
歩きにくい、立ち上がれない、手で物を持ちにくいなどの変化が、数日ほどの間に進むことがあります。しびれや痛みを伴う場合もあり、足から始まるとは限りません。風邪の後の疲れだと考えて待たず、筋力の低下が進むときは速やかに受診してください。 [2] [3]
顔や目を動かす筋肉、飲み込みや呼吸の筋肉に影響することがあります。脈拍や血圧などを調節する自律神経の障害も起こり得ます。手足だけの病気と考えず、息苦しさや飲み込みの変化、動悸なども医療者に伝えてください。 [2] [3]
診察と神経伝導・髄液検査を組み合わせる
症状の経過、筋力や腱反射などを診察し、神経伝導検査、髄液検査、血液検査などを行います。神経伝導検査は皮膚の上から電気刺激を与え、神経の働きを調べる検査です。似た症状の別の病気を除き、傷ついた神経の状態も評価します。 [2] [3]
発症早期の検査では特徴がそろわず、経過を見て再検査する場合もあります。一度の検査が正常だったことだけで、進む筋力低下を放置しないでください。入院などが必要かどうかは、歩行や呼吸、飲み込みを含めて判断します。 [4] [2]
免疫への治療と、全身管理・リハビリを行う
有効性が確認されている治療として、免疫グロブリン大量静注療法や血漿交換療法があります。重症度や持病などに合わせて選びます。「治療がないので自然に回復するまで待つ」という病気ではありません。ステロイド単独を標準的な治療として使うものでもありません。 [2] [3]

呼吸、脈拍、血圧、飲み込みなどを観察し、必要に応じて集中治療や人工呼吸の管理を行います。食事が安全に取れない場合は、栄養を届ける方法も検討します。免疫への治療だけでなく、こうした全身管理が必要になる場合があります。 [2] [3]
状態に合うリハビリテーションを行い、動作や生活への復帰を支えます。回復の速さや残る症状には差があり、一定の期間で必ず元通りになるとは言えません。疲れや痛み、仕事や学業での困りごとも伝え、必要な支援を相談してください。 [3] [4]
出典と情報確認日
- 厚生労働省 こんな時は迷わず119へ(資料日:表示日不明/確認日:2026-10-30)
- 東京都立神経病院 ギラン・バレー症候群(資料日:表示日不明/確認日:2026-10-30)
- 兵庫医科大学病院 ギラン・バレー症候群(資料日:表示日不明/確認日:2026-10-30)
- 日本神経学会 ギラン・バレー症候群,フィッシャー症候群診療ガイドライン2024(Q&A9-1・9-2・18-9)(資料日:2024/確認日:2026-10-30)
情報確認日:2026年10月30日。
本記事は一般的な情報提供を目的としています。診断・治療については医師にご相談ください。