脳腫瘍

急なまひや意識の異常、突然の激しい頭痛は119番へ

突然の激しい頭痛、急に手足が動かしにくい、言葉が出ない、見え方がおかしい、呼びかけへの反応がおかしいときは119番へ連絡してください。腫瘍の診断を受けている場合も、新しい症状を普段の病状と決めつけず、救急の対応につなげてください。 [1]

脳腫瘍は、頭蓋骨の中にできる腫瘍の総称です。脳や周囲の組織から発生する原発性の腫瘍と、ほかの臓器のがんが脳へ転移したものがあり、種類によって性質も治療も異なります。見つかったことだけで、悪性かどうかや治療後の経過が決まるわけではありません。 [2]

腫瘍の種類と、できた場所によって症状が異なる

原発性脳腫瘍には、神経膠腫、髄膜腫、下垂体の腫瘍などさまざまな種類があります。良性と悪性に分けられますが、良性でも周囲の脳や神経を圧迫して症状を起こす場合があります。腫瘍の名前だけでなく、場所や周囲との関係を確かめます。 [2] [4]

頭痛、吐き気、けいれん発作、手足の動かしにくさ、言葉や見え方の異常などが現れることがあります。症状は、腫瘍そのものや周囲の腫れ、頭蓋内の圧力上昇などで起こります。無症状のまま、別の目的の画像検査で見つかる場合もあります。 [2]

これらの症状は、脳腫瘍以外の病気でも起こります。頭痛の時間帯や痛む場所だけで自己診断しないでください。症状が続く、次第に強くなる場合は診察を受け、急なまひや意識の異常などは冒頭の救急案内に従ってください。 [1] [2]

画像と、必要に応じた組織・遺伝子の検査

MRIやCTなどで腫瘍の位置や広がり、周囲への影響を調べます。必要に応じて造影剤を使う検査などを組み合わせます。脳以外のがんの治療歴があれば、それも診断や治療を考える材料になります。 [2] [3]

脳腫瘍:検査と診断の関係を整理した図。
本文で説明している違いや確認事項を整理した図です。実際の診断や治療は、症状と状態に応じて判断します。 参考資料 [2] [3]

腫瘍の種類によっては、手術などで採取した組織の病理検査や遺伝子の検査が、診断と治療選択に必要になります。一方、画像の特徴や本人の状態から経過をみる場合もあります。全員が同じ検査や摘出手術を受けるわけではありません。 [3]

腫瘍への治療と、神経の働きを守ることを一緒に考える

治療には、手術、放射線治療、薬物療法などがあり、腫瘍の種類や場所、本人の状態に合わせて選びます。摘出する場合も、神経の働きを損なわないよう、取り除く範囲を検討します。診断のために一部を採取する生検が選ばれることもあります。 [3] [4]

手術後にほかの治療を加える場合や、経過観察を続ける場合があります。転移性脳腫瘍では、脳の状態だけでなく、もとのがんや全身の状態も踏まえて相談します。「小さいから必ず治る」「全部取れば必ず終わり」とは限りません。 [3]

診察では、治療の目的、予想される利益と危険、治療後に何を確認するかを聞いてください。症状や生活への影響も共有し、必要なリハビリテーションや支援につなげます。治療の選択と、日常生活を支える対応は並行して考えられます。 [3]

代表的な腫瘍の一つである髄膜腫は別ページで説明しています。

出典と情報確認日

  1. 厚生労働省 こんな時は迷わず119へ(資料日:表示日不明/確認日:2026-10-29)
  2. 国立がん研究センター がん情報サービス 脳腫瘍〈成人〉について(資料日:表示日不明/確認日:2026-10-29)
  3. 国立がん研究センター がん情報サービス 脳腫瘍〈成人〉治療(資料日:表示日不明/確認日:2026-10-29)
  4. 神戸大学医学部附属病院 脳腫瘍(資料日:表示日不明/確認日:2026-10-29)

情報確認日:2026年10月29日。

本記事は一般的な情報提供を目的としています。診断・治療については医師にご相談ください。