大後頭神経痛

突然の激しい頭痛や急なまひは119番へ

突然の激しい頭痛、急に手足や顔が動かしにくい、言葉が出ない、見え方がおかしい、意識がはっきりしないときは119番へ連絡してください。いつも頭痛や神経痛がある人も、新しい症状を普段の発作と決めつけないでください。 [1]

大後頭神経痛は、後頭部から頭頂部にかけての頭皮に、刺すような痛みなどが生じる神経痛です。後頭神経痛にはほかの神経の領域の痛みも含まれます。後頭部が痛む原因は一つではないため、痛む範囲と性質を診察で確認します。 [3] [4]

後頭部の頭皮に、短い鋭い痛みが走る

後頭神経痛では、大後頭神経、小後頭神経、第3後頭神経の領域に、電気が走るような、あるいは刺すような痛みが起こります。片側にも両側にも生じることがあり、頭皮の感覚の変化や、軽く触れたときの痛みを伴う場合があります。 [3] [4]

大後頭神経痛:相談で伝えたいことを整理した図。
本文で説明している違いや確認事項を整理した図です。実際の診断や治療は、症状と状態に応じて判断します。 参考資料 [3] [4] [5]

髪をとかす、洗髪するなどの軽い刺激で痛むこともあります。痛みの範囲や続く時間、何をしたときに起こるかを医師に伝えてください。痛む場所を何度も強く押して、自分で診断しようとする必要はありません。 [3] [5]

首からの関連痛や、ほかの頭痛と区別する

後頭部の痛みには、首の関節や筋肉から生じる関連痛などもあります。片頭痛などとの区別も必要です。後頭部が痛いから大後頭神経痛、首がこっているから関節炎と、場所やこりだけで原因を決めることはできません。 [4] [5]

診察では神経の領域、感覚の変化、圧痛などを調べ、必要に応じて画像検査などでほかの原因を確認します。局所麻酔薬による神経ブロックで痛みが一時的に改善するかも、診断の評価に用いられます。検査や処置の必要性は本人の状態で異なります。 [4] [5]

突然の激しい頭痛や急なまひ、見え方・意識の異常があるときは、神経痛と決めつけず119番へ連絡してください。いつもと違う痛みや新しい症状を、温めたり揉んだりして様子を見る理由にはしないでください。 [1] [2]

薬や神経ブロックと、首に負担をかけない工夫

治療には、痛みや神経の興奮を抑える薬、神経の周囲に局所麻酔薬を用いる後頭神経ブロックなどがあります。薬の選び方や処置の効果には個人差があり、全員に同じ治療を行うわけではありません。効果と体への負担を確認しながら相談します。 [5]

同じ姿勢を長く続けていないか、画面や机の位置が負担になっていないかを振り返ります。姿勢を変える、無理のない範囲で体を動かすなどの工夫を相談してください。痛む場所への強い指圧や首を無理にひねる動作を、治療の代わりに続けないようにします。 [3]

治療しても痛みが残る場合は、診断と治療方針を再評価します。首の関節を固定する手術や神経を切る処置が、後頭神経痛の人すべてに必要なわけではありません。生活への影響や薬の効き方を伝え、専門の医療機関で対応を相談してください。 [4] [5]

急な頭痛への対応や記録の仕方は、頭痛の解説も参照してください。

出典と情報確認日

  1. 厚生労働省 こんな時は迷わず119へ(資料日:表示日不明/確認日:2026-10-29)
  2. 日本頭痛学会 頭痛とは(資料日:表示日不明/確認日:2026-10-29)
  3. 済生会 後頭神経痛(資料日:2025-09-30/確認日:2026-10-29)
  4. 日本頭痛学会 国際頭痛分類第3版 第3部(後頭神経痛・顔面痛)(資料日:2019/確認日:2026-10-29)
  5. 慶應義塾大学病院 KOMPAS 頭痛の神経ブロック治療(資料日:2021-08-17/確認日:2026-10-29)

情報確認日:2026年10月29日。

本記事は一般的な情報提供を目的としています。診断・治療については医師にご相談ください。