多発性筋炎、皮膚筋炎

新しい息切れや、飲み込みの悪化は早めに連絡

新しいせきや息切れ、食事で強くむせる、飲み込みが悪くなる場合は、早めに医療機関へ連絡してください。急な呼吸困難、唾液も飲み込めない状態、意識の異常があるときは119番へ連絡します。皮膚や手足の症状が軽くても、肺などの評価が必要な場合があります。 [2] [1]

多発性筋炎や皮膚筋炎は、自己免疫の異常が関係し、筋肉や皮膚などに炎症が起こる病気です。腕や太ももに力が入りにくくなったり、特徴的な皮疹が出たりします。肺や飲み込みなどにも影響する場合があるため、筋肉と皮膚だけでなく全身の状態を調べます。 [2] [3]

筋力の低下、皮疹と、筋肉以外の症状

椅子から立ち上がりにくい、階段を上がりにくい、髪を整えるときに腕を上げにくいなど、体幹に近い筋肉の力が落ちることがあります。痛みや疲れを伴う場合もあります。単なる運動不足と決めつけず、続く変化を医療機関に伝えてください。 [2] [3]

皮膚筋炎では、まぶたや手指の関節などに特徴的な皮疹が現れます。ただし、皮疹の形だけでは診断できず、筋力の低下が目立たない病型もあります。関節や飲み込み、肺などに症状が出る場合もあり、皮膚だけを見て軽いと判断しないでください。 [2] [3]

乾いたせきや息切れには、間質性肺疾患が関わる場合があります。中には急速に悪化するものもあるため、新しい呼吸の症状は早めに連絡します。また、悪性腫瘍が合併する場合もあり、年齢や状態に合わせた確認が必要です。すべての人にがんがあるという意味ではありません。 [2] [3]

筋肉・皮膚・肺の検査から、病型を確かめる

筋力や皮膚を診察し、血液でCKなどの筋酵素や自己抗体を調べます。MRI、筋電図、必要に応じた筋肉や皮膚の生検などを組み合わせます。筋力低下を起こす別の神経や筋肉の病気とも区別し、検査一つで決めません。 [3]

せきや息切れ、飲み込みにくさなども伝え、肺などの合併症を確認します。免疫に関わる抗体や病型によって注意点が異なるため、説明を受けてください。筋炎の分類は見直されており、以前の病名と今の詳しい診断が異なる場合もあります。 [2] [3]

全身への治療と、状態に合うリハビリを行う

治療にはステロイドや免疫抑制薬などを用い、病型や肺などの病変、治療反応に合わせて組み合わせます。場合によっては免疫グロブリン療法などを検討します。筋肉や肺の病変を、皮膚に塗る薬だけで治療するものではありません。 [2] [3]

薬の量は、筋力、検査値、全身の状態と副作用をみながら調整します。自己判断で急に減らしたり中止したりしないでください。感染が疑われる発熱などがある場合の連絡方法も、あらかじめ担当医に確認しておきます。 [2] [3]

炎症の強さに合わせて休息と運動を調整し、状態が落ち着いたらリハビリテーションを検討します。筋力が落ちたからと無理に鍛えず、開始時期や負荷を相談してください。皮膚への紫外線の対策、食事や飲み込みへの支援も含めて続けます。 [2] [3]

多発性筋炎・皮膚筋炎:治療中の相談を整理した図。
支援や生活の工夫を整理した図です。本人の症状や希望に合わせて相談します。 参考資料 [2] [3]

出典と情報確認日

  1. 厚生労働省 こんな時は迷わず119へ(資料日:表示日不明/確認日:2026-10-30)
  2. 難病情報センター 皮膚筋炎/多発性筋炎(資料日:表示日不明/確認日:2026-10-30)
  3. 慶應義塾大学病院 KOMPAS 多発性筋炎・皮膚筋炎(資料日:表示日不明/確認日:2026-10-30)

情報確認日:2026年10月30日。

本記事は一般的な情報提供を目的としています。診断・治療については医師にご相談ください。