急なまひや意識の異常、突然の激しい頭痛は119番へ
突然の激しい頭痛、急に手足が動かしにくい、言葉が出ない、見え方がおかしい、呼びかけへの反応がおかしいときは119番へ連絡してください。腫瘍の診断を受けている場合も、新しい症状を普段の病状と決めつけず、救急の対応につなげてください。 [1]
下垂体は、ホルモンを分泌して体のさまざまな働きを調節する臓器です。下垂体に腫瘍ができると、ホルモンの過剰や不足、周囲の神経への圧迫が問題になることがあります。ここでは、代表的な下垂体腺腫を中心に、検査と治療の考え方を説明します。 [3] [4]
ホルモンの変化と、周囲への圧迫による症状
下垂体腺腫には、ホルモンを過剰に作る機能性のものと、そのようなホルモン過剰の症状を示さない非機能性のものがあります。症状は腫瘍の大きさだけでなく、どのホルモンに影響しているかで変わります。 [3] [4]
成長ホルモンが過剰になると、大人では手足や顔つきの変化などを伴う先端巨大症が問題になります。プロラクチンの過剰では月経の異常や乳汁分泌、性機能の変化などが現れることがあります。ほかにもホルモンの種類によって異なる症状が出ます。 [3]
腫瘍が視神経を圧迫すると、視野が欠けるなどの異常が起こる場合があります。正常の下垂体の働きが低下し、必要なホルモンが不足することもあります。ホルモンを過剰に作らない腫瘍であっても、圧迫による影響の確認は必要です。 [3] [4]
MRI、ホルモン、見え方をそれぞれ確認する
MRIなどで腫瘍の位置や広がり、正常の下垂体や周囲の神経との関係を調べます。血液検査でホルモンを評価し、必要に応じて負荷試験などを行います。眼科で視野や視力を詳しく調べることもあります。 [3] [4]

画像検査で偶然見つかった場合も、ホルモンへの影響を調べて方針を考えます。脳神経外科、内分泌内科、眼科などが連携し、腫瘍の状態と体への影響を合わせて判断します。症状や検査値の一つだけで病型を決めないでください。 [3] [4]
病型に応じて、薬・手術・経過観察を選ぶ
プロラクチンを作る腫瘍では、薬物療法が優先されることがあります。ほかの病型では手術が中心になる場合もありますが、ホルモンの状態、腫瘍の広がり、持病などを踏まえて選びます。小さく無症状の非機能性腫瘍などでは、経過観察が選ばれる場合もあります。 [3] [4]
手術では、鼻から内視鏡で腫瘍へ向かう方法がよく用いられます。大きさや広がりによっては別の方法が適する場合もあり、すべて同じ手術ではありません。鼻からの手術でも体への負担や危険はあるため、入院や術後管理、合併症について説明を受けてください。 [4] [2]
腫瘍が残ったり、ホルモンの過剰が続いたりする場合は、薬物療法や放射線治療などを検討します。治療後もMRIやホルモン、見え方の確認を続け、必要に応じて不足するホルモンへの対応を行います。手術が終われば通院や薬が不要になるとは限りません。 [3] [4]
頭蓋内にできる腫瘍全体については、脳腫瘍の解説も参照してください。
出典と情報確認日
- 厚生労働省 こんな時は迷わず119へ(資料日:表示日不明/確認日:2026-10-29)
- 国立がん研究センター がん情報サービス 脳腫瘍〈成人〉治療(資料日:表示日不明/確認日:2026-10-29)
- 慶應義塾大学病院 KOMPAS 下垂体腫瘍(ホルモンの病気)(資料日:2024-12-09/確認日:2026-10-29)
- 慶應義塾大学病院 KOMPAS 下垂体腺腫(資料日:2025-08-22/確認日:2026-10-29)
情報確認日:2026年10月29日。
本記事は一般的な情報提供を目的としています。診断・治療については医師にご相談ください。