眠気があるときは運転・危険作業を避ける
強い眠気や、起きていることが難しい症状がある間は、自動車の運転や危険な機械の操作をしないでください。急に反応しなくなった、呼吸がおかしいといった場合は、眠っているだけと決めつけず119番へ連絡してください。 [4] [1]
ナルコレプシーは、日中に耐え難い眠気や居眠りを繰り返す睡眠障害です。眠気が授業や仕事、移動中にも現れ、生活に支障を及ぼします。意志の弱さだけで説明できるものではありません。十分な睡眠が取れているか、別の病気や薬の影響はないかも調べ、治療を考えます。 [2] [3]
日中の眠気と、力が抜ける発作
眠ってはいけない場面でも眠り込んでしまい、短い居眠りの後はいったんすっきりすることがあります。夜間の睡眠が十分でない場合にも強い眠気は出るため、居眠りだけでナルコレプシーと決めることはできません。 [2]
笑いや驚きなどをきっかけに、膝や顔などの筋肉の力が急に抜ける情動脱力発作(カタプレキシー)を伴うことがあります。その間の意識は通常保たれますが、こうした脱力発作がない病型もあります。寝入りばなや目覚めに金縛りや幻覚のような体験が起こる場合もあります。 [2]
タイプ1では、覚醒を保つ働きに関わるオレキシンを作る神経細胞の減少が重要です。一方、ナルコレプシーは症状や髄液中のオレキシンなどからタイプ1とタイプ2に分けられます。すべての人を同じ原因や症状として扱わず、病型を確かめます。 [2] [4]
睡眠の記録と、夜間・日中の検査
受診では、寝る時刻や起きる時刻、眠気が出る場面、服薬や飲酒、脱力の有無などを確認します。睡眠不足、睡眠時無呼吸、ほかの過眠症などとの区別が必要です。診断に必要な睡眠の記録や、検査前の生活については医療機関の指示を受けてください。 [2] [3]

夜間の睡眠ポリグラフ検査(PSG)で睡眠の状態を確認し、続いて日中の反復睡眠潜時検査(MSLT)で、眠りにつくまでの時間やレム睡眠の現れ方を調べます。検査値だけを自己判定せず、症状や睡眠状況と合わせて専門医が判断します。 [2]
病型に合う薬と、安全に過ごすための調整
睡眠の時間を確保し、生活のリズムを保ちながら、眠気や脱力に対する薬物療法を検討します。薬の選択は、病型や症状、持病、併用薬によって変わります。薬に副作用や依存の心配がないと一括りにせず、使う目的と注意点を確認してください。 [2] [3] [4]
タイプ1では、オレキシン2受容体に作用するオベポレクストン(オーゼイフル)も治療の選択肢です。2026年10月時点の添付文書では、タイプ1を慎重に診断し、専門的な知識のある医師、またはその医師との連携のもとで使うとされています。適応はタイプ1であり、病型を確認して選びます。 [4]
学校や職場では、眠気で困る時間や必要な配慮を、主治医と相談しながら伝えます。治療を受けていても、眠気があるときは運転や危険な機械の操作をしないでください。服薬後だから安全と自己判断せず、薬の説明と症状の両方を確認します。 [3] [4]
出典と情報確認日
- 厚生労働省 こんな時は迷わず119へ(資料日:表示日不明/確認日:2026-10-29)
- 国立精神・神経医療研究センター 中枢性過眠症(資料日:表示日不明/確認日:2026-10-29)
- 日本ナルコレプシー協会 なるこ会 ナルコレプシーQ&A(資料日:表示日不明/確認日:2026-10-29)
- PMDA オーゼイフル錠 添付文書(資料日:2026-10/確認日:2026-10-29)
情報確認日:2026年10月29日。
本記事は一般的な情報提供を目的としています。診断・治療については医師にご相談ください。