てんかん

全身けいれんが5分以上続く、回復せず繰り返すときは119番へ

全身のけいれんが5分以上続く、意識が戻らないまま発作を繰り返す、呼吸がおかしいときは119番へ連絡してください。5分たつまでは必ず待つという意味ではありません。初めての発作や、いつもと違う様子、けがを伴う場合も、病名を決めつけず医療機関に相談し、意識・呼吸の異常など緊急の状態では119番へ連絡してください。 [1] [2]

てんかんは、脳の神経細胞が過剰な電気活動を起こす性質により、てんかん発作を繰り返す病気です。子どもから高齢者まで起こり得ます。発作の現れ方はさまざまで、全身がけいれんするものだけではありません。症状と検査から診断し、発作の種類や生活に合う治療を考えます。 [1] [4]

発作の現れ方と、周囲ができる対応

意識を失って全身がけいれんする場合のほか、動きや反応が一時的に止まる、一部の手足が動く、本人にしか分からない感覚の変化が出るなど、発作にはさまざまな形があります。失神など別の原因による症状とも区別が必要です。 [1] [4]

けいれんが起きたら、周囲の危険な物を遠ざけ、頭をぶつけないように気を配り、始まった時刻を確認します。体を押さえつけたり、口に指や箸、タオルなどを入れたりしないでください。けいれんが止まった後は、呼吸を確認し、無理のない範囲で体を横向きにして見守ります。 [1] [2]

けいれん発作時の安全確保を整理した図。
本文で説明している違いや確認事項を整理した図です。実際の診断や治療は、症状と状態に応じて判断します。 参考資料 [1] [4] [2]

意識が十分に戻っていない間に、水や飲み薬を無理に飲ませないでください。あらかじめ処方された発作時の薬がある場合は、いつ誰がどのように使うかを担当医に確認し、説明に従います。発作の様子を記録する場合も、安全確保と救急への連絡を優先します。 [1] [2] [4]

症状の経過と脳波・画像を合わせて診断する

診察では、発作の始まり方、続いた時間、発作中の反応や動き、回復するまでの様子を確認します。周囲で見ていた人の説明も手がかりです。すべての意識消失やけいれんが、てんかんと診断されるわけではありません。 [4]

脳波やMRIなどを行い、必要に応じて長時間ビデオ脳波などの専門的な検査を検討します。一度の脳波で異常が見られない場合もあり、症状と検査を総合して判断します。病型や原因の評価が、治療を選ぶうえでも役立ちます。 [3] [4]

薬での治療と、抑えにくい発作への選択肢

薬物療法では、発作の種類などに合う薬を選び、効果と副作用を確認します。薬を規則的に使い、飲み忘れや体調の変化を診察で伝えてください。発作が落ち着いた場合も、自己判断で薬を減らしたり中止したりしないでください。 [4]

薬で十分に発作を抑えられない場合は、診断や薬の選択を再評価し、手術や神経刺激療法なども専門施設で検討します。発作の始まる場所や脳の働きとの関係によって、適する方法が異なります。薬が効きにくいことは、ほかに相談できる治療がないという意味ではありません。 [3] [4]

日常生活では、睡眠、服薬、発作が起きやすい状況や危険を伴う活動について相談します。学校・仕事や妊娠・出産などの希望も、早めに医療機関へ伝えてください。生活上の注意は一律ではなく、発作の状態と本人の暮らしに合わせて考えます。 [1] [4]

出典と情報確認日

  1. 神戸大学医学部附属病院 てんかんとは(資料日:表示日不明/確認日:2026-10-29)
  2. 国立精神・神経医療研究センター 発作時の対応について(資料日:2024-02-01/確認日:2026-10-29)
  3. 国立精神・神経医療研究センター 難治てんかんに対するニューロモデュレーション治療(資料日:表示日不明/確認日:2026-10-29)
  4. 日本てんかん協会 診断と治療(資料日:表示日不明/確認日:2026-10-29)

情報確認日:2026年10月29日。

本記事は一般的な情報提供を目的としています。診断・治療については医師にご相談ください。