急なまひや言葉の異常、意識の変化は119番へ
急に片側の手足が動きにくい、言葉が出ない、意識がおかしい、突然の激しい頭痛があるときは119番へ連絡してください。通院中の場合も、急な変化を普段の病気のせいと決めつけないでください。 [1]
多発性硬化症(MS)は、脳や脊髄、視神経などの中枢神経に炎症が起こり、神経線維を包む髄鞘などが傷つく病気です。見え方、手足の動きや感覚などに影響します。症状の場所や経過は人によって異なり、病型と活動性に合わせて治療を選びます。 [2] [3]
症状が出る場所と、再発・進行の違い
視力の低下、物が二重に見える、手足のしびれや力の入りにくさ、歩きにくさ、排尿の問題などが起こります。疲れやすさや認知機能への影響が問題になる場合もあります。症状の組み合わせだけでMSと決めず、いつ始まり、どう変化したかを診察で伝えます。 [2] [3]
再発と、症状が軽くなる寛解を繰り返す経過のほか、徐々に障害が進む経過もあります。また、体温が上がると以前の症状が一時的に強まることがありますが、それだけで再発とは判断できません。新しい症状や悪化があれば、担当医に早めに連絡してください。 [2] [3]
MRIや髄液検査を組み合わせ、似た病気とも区別する
MRIで脳や脊髄などの病変を調べ、必要に応じて髄液検査、血液検査、誘発電位検査などを行います。過去の症状や画像の変化も診断の材料です。MRIの白い影があるという理由だけでMSと決まるわけではありません。 [2] [3]
視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)は、MSと似た症状があっても、別の病気として区別します。抗体や画像などを調べて見分け、治療もそれぞれに合うものを選びます。同じような症状の人と、薬が同じになるとは限りません。 [2]
治療の目的を確認し、生活の困りごとも相談する
治療は、急な悪化に対して炎症を抑える治療、再発や進行を抑える治療、残った症状や暮らしへの支援を分けて考えます。急性期にはステロイドの点滴などを行い、効果や重症度によって血漿交換などを検討します。使用する量や期間は、医師が状態に合わせて判断します。 [2] [3]

再発や進行を抑える治療では、病型、これまでの経過、副作用の危険、生活や妊娠の希望などを踏まえて薬を選びます。症状が落ち着いていても、必要な診察や検査を続けて効果と安全性を確かめます。自己判断で中断せず、変更を希望するときは担当医に相談してください。 [2] [3]
手足のつっぱり、痛み、疲労、排尿などには、症状への治療やリハビリテーションを組み合わせます。暑さで調子が悪くなる場合は、熱い風呂や無理な運動を避けるなど調整します。仕事や外出で困る場面も伝え、続けやすい生活を一緒に考えます。 [2] [3]
出典と情報確認日
- 厚生労働省 こんな時は迷わず119へ(資料日:表示日不明/確認日:2026-10-30)
- 難病情報センター 多発性硬化症/視神経脊髄炎(資料日:2025-11/確認日:2026-10-30)
- 慶應義塾大学病院 KOMPAS 多発性硬化症(資料日:2021-11-17/確認日:2026-10-30)
情報確認日:2026年10月30日。
本記事は一般的な情報提供を目的としています。診断・治療については医師にご相談ください。