脳腫瘍は脳の頭蓋内にできる腫瘍です。
脳を作っている細胞がもとでできた原発性のものと、ほかの場所にできた腫瘍が転移してできた転移性の腫瘍の二種類あります。
原発性のものの中でも多く見られるのが神経膠腫というものです。
グリオーマと言われ、神経細胞を養う神経膠細胞がもとになってできる腫瘍です。
もう一つの原発性の腫瘍は神経膠細胞以外の細胞がもとになるものです。
脳腫瘍は遺伝子の変異で起きるもいわれていますが、食生活や喫煙、ストレスなどにも原因があるとも言われています。
食生活の面では高タンパク、高脂肪食のとりすぎが原因にもなります。
脳腫瘍の症状は、慢性的な頭痛や原因不明の吐き気、腫瘍で脳が圧迫されることによって起こる視力低下や言語障害、聴覚障害、手足のしびれ、まひなどがあります。
頭痛も起きたときに痛くなり、午前中には治るようなタイプのものは気を付けたほうがいいでしょう。
このような症状が続くようなら、早めに病院に行ってみてもらうことが大切です。
腫瘍が小さい早めのうちなら、病気が発覚しても手術で切除して完治することができるのです。
検査は主にCTやMRIなどの画像診断となります。
そして画像診断で発見されたら、次は腫瘍組織を検査して、腫瘍の種類や悪性度を調べます。
治療法ですが、一番いいのは摘出手術で腫瘍を全部取り除くことです。
手術以外の方法では、放射線治療や、薬物による化学療法となります。
放射線治療は放射線のエネルギーで腫瘍を小さくしたり、それ以上増殖するのを防ぎます。
手術で摘出しても少し残ってしまったり、小さい腫瘍が点在していたり、摘出後の組織検査で悪性と分かった場合などに行います。
インターフェロンを使用して免疫療法を行うこともあります。
それぞれの治療法に長所も短所もあるので、複数の治療法のいいところを取り入れて生み合わせて行うなどの方法がとられています。
治療法に関しては研究を続けているので、もっと効果的な治療法が今後出てくることでしょう。
脳は体全体のことをつかさどっているとても大切な臓器です。
全身に関係するホルモンの分泌もつかさどっています。
腫瘍ができる場所によっては。ホルモンの分泌量が少なくなるなど、正常でなくなることがあります。
そのような場合はホルモンの分泌量を正常にする薬も併用しながら、治療を進めていきます。
ほかのがんと同じように早期発見、早期治療が完治するか、命取りになるかの決めてになります。
ただほかの臓器のがんのように定期的に検査をするというと高額な費用が掛かるので、なかなか受けることはありません。
だからなおさら少しでも怪しい症状が現れたら病院に行くことです。
そして予防のためには食生活、睡眠など生活習慣をよくし、適度な運動を行い、喫煙、飲酒にも気を付け、ストレスをためないなどに気を付けることです。
そうすることで、血流をよくし、新陳代謝を高めることががん細胞の排除につながるのです。
それは脳腫瘍のみならずどんな病気にもいえることです。