人間の二人に一人がなると言われているのが認知症ですが、この認知症の中でも特に厄介な症状がピック病です。これは一種の神経疾患のひとつであり、現在では前頭側頭葉変性症と言われ世間に広まっています。認知症にはこのピック病以外にも、アルツハイマーなどの症状が見られますが、この神経疾患はそれらに次いで多いとされています。この症状のポイントは、いきなり人格が変わってしまったかのように性格が変わってしまう事です。確かにアルツハイマーなどから比べると圧倒的に症状は軽いのですが、深刻化すれば万引き等の本来罪悪感を覚えてしまうはずの行動をとってしまう事にも繋がってしまいます。この事から、罪悪感や羞恥心などの人間が本来拒むような感情を感じず、平気でいられるようになったり、物事に対しても無頓着になります。このようなことから反社会的行動を簡単に実行してしまう事もあります。そのような点でいえばアルツハイマーなどの認知症から比べると圧倒的に厄介な症状です。他の認知症とは異なりピック病は、見当識障害が起こる事がなく、初期段階では迷子などになる事はありません。またこれ以外にも、同じ行動を実行し続ける常道行動を行いつづけます。また、症状が進行すると固有名詞を理解することも難しくなり、更に進行すると無言になりその後寝たきりになります。このような状態になるまでは10年弱と言われていますが、当然個人差があります。 このような脳の神経疾患は前述に挙げたアルツハイマー型認知やレビー小体型認知症がありますが、これに加えてピック病は認知症の中でも特に発症率が高い疾患になります。脳の疾患では比較的発症率が高いこれらの神経疾患は、具体的な治療方法は存在しません。基本的に一度発症すると、進行を遅らせることは出来ますが、完全に治療することは不可能とされています。なので、病院で行う対処は、できる限り進行を遅らせる事のみなので、患者の家族もそのことを理解したうえで治療に当たりましょう。基本的に認知症は、日々の会話ややりがいのある物事、所謂趣味などがあると発症率は低いとされています。なので、趣味などを作っておくと老後このような神経疾患を発症する可能性は低くなるという事になります。また、家族との会話も神経疾患の大切な要素になりますので、できる限り家族との会話を大切して、常に親交のある状態を保つようにしましょう。家族との関係を深めていると、神経疾患だけではなく、ストレスの解消などにも繋がり精神疾患の発症も抑えることが出来るので、必ず家族との関係を良好に保つように心がけましょう。また、指先を動かすことも重要で、いつまでも新鮮な状態に保つことで神経疾患の発症防止になります。前述の趣味の役割は、この指先を動かすという事を主眼に置いている場合もありますので、できる限り手先を動かす様な趣味を作っておくのが最大の神経疾患の予防策という事になります。