岩手医科大学附属病院は岩手県盛岡市に立地する病院です。学校法人岩手医科大学が経営する医大の付属病院として地域医療と教育病院としての機能を有しています。病院の理念は「誠の精神に基づく、誠の医療の実践」となっています。脳神経外科はこの病院の一診療科として活躍しています。
岩手医科大学附属病院は全部で47の診療科を標榜する総合病院です。様々なニーズに応える設備を揃えており、許可病床は全部で1088床あります。一日の平均入院患者は約900人おり、外来患者は1600人に達する地域では最大級の病院です。脳神経外科はそのうちの一部をになっています。脳外科では脳血管障害や脳腫瘍を中心に機能的脳神経科疾患や小児脳神経疾患、脊椎脊髄疾患などの診療を行っています。設備面ではポジトロンエミッションCT、いわゆるPETやMRIという高度な医療機器を備えておりより安全で最適な治療の選択が出来る環境を備えています。病床当たりの担当医師も多く、丁寧な対応を期待することが出来ます。
治療に関しては急性期の場合は科の担当専門医が治療に当たりますが、脳腫瘍など他の専門診療科の協力が有効な場合には他の診療科と協力して集学的な治療を行っている方針を採っています。脳腫瘍の場合は放射線科、形成外科、耳鼻咽喉科が協力診療科となります。機能的脳神経疾患、脊椎脊髄疾患も外科的治療を主体に好成績をおさめています。小児の疾患の場合は小児科と協力してより効果的な治療を心がけています。
岩手医科大学附属病院では高度な医療機器による検査を外部から受けいれ、高度な検査を地域医療にも活かせるように運用しています。地域の開業医あるいはいくつかの拠点病院からの紹介でPET検査を行うことが出来る仕組みを整えています。高度な設備を有しない病院であっても同等な検査と治療が出来るようになることで岩手県の住民がより適切な治療を受けることが出来るように心がけています。