我々の体において脳はとても重要な部位です。何故ならそのお陰で我々は物を考えることができ、行動もできるからです。しかしだからこそそれに関連した病気には注意しなければならず、もし発症してしまうと高確率での死の危険が付き纏います。だからこそ普段から病気には気をつけなければいけません。そんな病気の一つに一過性脳虚血発作というものがあります。これは血という文字が入っている通りに、その一部分の血液の循環が一時的に悪くなることで半身の麻痺等の症状が一時的に現れるものです。これは血液の流れが悪くなると起こるということで、その血管に蓋が出来たりすることが原因となっています。ただ、その後は細胞が壊死する前に血液の流れが回復するので機能も回復します、だから一時的に症状が出るのです。一時的なものなら大丈夫、と思うかもしれませんがとんでもありません。何せその一過性脳虚血発作による症状は永遠に一時的なものとは限られないからです。その血液の流れが一時的になくなってしまった場合には細胞が壊死してしまいます。そうなると体の麻痺の症状も一時的なものではなくなり、永遠に付き纏うことになります。そしてこの症状こそが脳梗塞と呼ばれるものであり、一過性脳虚血発作はその病気の前触れともいえる病気であるといえます。なのでこの病気を発症したら放置をしておくのは重い病気に派生する可能性が大きいです。発症の確認が取れたらすぐに病院へ行き診断を受けましょう、ただ、脳梗塞はこの病気の発症がなくても突然なることがあるので、その前触れがあるこの病気の発症はある意味では逆に幸運といえるのかもしれません。発症の確認が取れる症状というのは前途したように半身の麻痺の他にも言葉が上手く出なくなる、目が見えにくくなるといったものがあります。これらが全て一過性脳虚血発作が原因である可能性はないですが、どちらにせよ別の病気でも病院へ行って診断を受けるに越したことはありません。検査をしてこの病気が判明した場合は治療に移行します。治療は検査結果により内科的か外科的のどちらかとなり、内科の場合には血液の流れが原因となっているということで、その血液の流れを改善するために薬の服用をするのと生活習慣が原因となっているともいえるので、その生活習慣の改善をします。また薬の方は更に原因によって数種類に使い分けられます。外科の場合にはその血液の流れを蓋している塊を取り除く方法と、血管自体を太くする2つの手術の方法のどちらかを用います。発症の原因としては動脈硬化にあるので、その原因となる高血圧や糖尿病を予防し、後は喫煙もしないことが発症を防ぐためのものとなります。最も高血圧と糖尿病も生活習慣病のカテゴリとなっているので結局は普段の生活習慣の改善をしなければならないというところは変わってはいません、食事のバランス、適度な運動、アルコールの摂取の限度、禁煙と心がけていきましょう。