片頭痛とは、頭痛の1種で頭の片側のみに発作的に発生し脈打つような痛みや嘔吐などの症状を伴うのが特徴の頭痛です。
脳の血管が不適切に収縮や拡張をするときに起こると言われています。
しかしながら原因は未解明であり、セロトニン作動性制御システムの障害であると言う説や遺伝的性質のものとも言われています。
主な症状として頭痛のほかに、嘔吐、光や音に過敏になるなどが代表的です。
およそ3分の1の人には「前兆」があり、視覚的嗅覚的あるいはその他の感覚的な変化があるとされています。
典型的な片頭痛の段階として、頭の片方だけでズキズキとした痛みを伴いますが全てがこのパターンだけでなく、発症時から両側が痛むこともあれば、片側から始まりもう片側痛みが移動する場合もあります。
いつも同じ方向や場所が痛むということもないです。
発症頻度は人によって非常に様々ですが、平均的には月に1から3回ほど発症するとされています。
頭痛の間には視界のぼやけ、鼻づまり、下痢、多汗症、発汗といった症状が顕著になることも特徴です。
顔や頭皮に浮腫が出たり、こめかみの欠陥の隆起、首のこりや圧痛といった症状が起きたりもします。
年齢的に見ると、10歳前後の子どもにも症状は見られますが、20歳代半ばから頭痛の程度が強まり、年代とともに発症頻度が増加します。しかし70歳を過ぎるとほぼ消失すると言う特徴があります。
有効的な治療としては頭痛には鎮痛剤の服用、吐き気には制吐剤の服用があります。
原因が未解明の為直接的な繋がりがあるかどうかは確かではありませんが、食品による誘発因子の摂取が原因となっていることも考えられています。
例えばチラミンを多く含む食品(チーズ、チョコレート、ココアなど)硝酸塩を含む食品(サラミ、ハム、ソーセージなど)ナッツ類、ピーナッツ、アボガドなどが、誘発因子では無いかと考えられています。
これらの食品を大量に摂取することで、片頭痛を引き起こしてしまう要因になってしまうため、過剰な摂取を控えるということが予防につながります。
またアレルギー反応や精神的なストレス、喫煙、ホルモン変動、天候による気圧の変化なども原因となるのではないかと考えられています。
頭痛がつらいときの対処法としては、静かな部屋で横になり安静を保ち眠ることが1番です。
睡眠により脳の広がった血管をもとに戻してくれる効果が期待できるため、なるべく目を閉じ眠れるよう心がけてください。
しかしながら眠りすぎには注意が必要です。寝過ぎは症状を悪化させてしまう可能性があるため、1時間を目安に休息をとって下さい。
横になれないと言う場合には座った状態でも構わないので、安静を保ちながら体や脳を休ませることが症状を早めに抑えることにつながります。
また頭を冷やすか温めるなどの方法もあります。
保冷剤や氷などを使って、直接痛む部分に押し当てて冷やしてみるか、湯たんぽや暖かいタオルなどを用いて温めるかを試してみてください。人によってどちらか楽かは異なるため自分にあった方法を選んでください。