脳の病気にもさまざまなものがあります。そのなかのひとつに脊髄小脳変性症があります。これはどのような病気であるのかというと、運動失調を主な症状とする神経の疾患の総称です。そして遺伝性のものと、非遺伝性のものに分けられます。なお、感染する疾患ではありません。なお、非遺伝性の疾患のひとつとしてはオリーブ橋小脳萎縮症があります。なお、患者のうちの約7割が非遺伝性のものとなっています。性別などによってかかりやすいという差はありません。生活の歴や輸血歴、アルコールやたばこなどの生活環境も関係ないものとなっています。脊髄小脳変性症における症状はどのようなものであるのかというとまずは歩行障害が挙げられます。歩行が不安定になり、千鳥足歩行となったり転倒しやすくなるなどの症状があります。また、自転車の運転も困難となります。そして言語障害が挙げられます。うまく発音することが難しくなります。手を使った細かい動作が難しくなります。すなわち字を書くなどの行為が困難となるということです。また、動作が緩慢になる、身体が硬くなるというパーキンソン病の症状や起立性低血圧などの自律神経症状、眼球が勝手に動く、景色が揺れるなどの眼振、てんかん発作などが起こることもあります。そしてこの疾患は個人差がありますが進行していきます。進行のスピードは非常にゆっくりなものとなっています。また、肺炎などの感染症や脱水、下痢、食欲の低下などによる衰弱などによって症状が悪化することもあります。そしてどのように診断されるのかというと、運動失調をはじめとした神経の症状があるかを調べます。そしてCTやMRIといった医療機器を用いて小脳などに萎縮があるかどうかを確認します。そして他の病気の可能性などを鑑別して判断します。そして治療においては薬剤を投与する治療が中心となります。どのような薬剤が使用されるのかというと、まずは運動失調を改善する薬剤です。根本的に治すのではなく、改善するものであってヒルトニンやセレジストが使用されます。そしてパーキンソン症状がある人に対しては抗パーキンソン薬が使用されます。また、排尿障害や起立性低血圧などの自律神経障害を改善する薬剤も使用します。脊髄小脳変性症の療養としては社会生活や身体活動をできるだけ継続することが大事なこととなります。歩行時などにおいてはできるだけ歩く能力を維持しつつも転倒などを防ぐために、能力に応じて補助具を使用します。また、能力の低下を防ぐためにリハビリを継続して行うことが大事なこととなります。一日数回に分けて行うことが大事なこととなります。また、話すときにはゆっくりと正しいアクセントをつけて、呼吸を安定させて話すことが大事なこととなります。また、コミュニケーションを取るために使用されるさまざまな機器もあります。症状に合わせて、またコミュニケーションの目的に応じて洗濯することができます。