山田正三さんは下垂体腫瘍を中心間脳下垂体疾患の治療を専門とする脳神経外科医です。
現在は虎の門病院と内分泌センターに勤務され、一週間のうちにも6件から9件の手術を行っています。
年間では300例以上も手術をし、今までの実績は2000例以上あります。
下垂体は多くの種類のホルモンをつかさどっているので、そこに腫瘍ができることで全身に影響を及ぼします。
下垂体腫瘍は良性の脳腫瘍の一種ですが、成長ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン、性腺刺激ホルモン、乳汁の分泌を調節するプロラクチン、腎臓で尿の濃縮を行うホルモン、また分娩時の子宮収縮を促すホルモンが分泌に異常が起こり、手指などの先が太くなる先端肥大症や骨がもろくなったり、感染症になりやすくなり死に至ることもあるクッシング病を引き起こすこともあります。
下垂体の周囲には視神経もあり、視野が狭くなったり、異常な視力低下になることもあります。
治療法としては腫瘍の摘出手術になります。
山田正三医師はこの摘出手術をほとんど、経鼻法で行っています。
経鼻法は上唇の粘膜を切開し、鼻腔、副鼻腔を経由して下垂体が埋まっているトルコ鞍底に穴をあけて、下垂体の腫瘍の底の部分から摘出していく方法です。
しかし大きな腫瘍や周囲に湿潤している場合には拡大経鼻手術や、開頭手術と経鼻法を組み合わせる手術を行います。
いずれにしても周囲の神経などを傷つけないように腫瘍だけを摘出するには、とても高い技術が必要です。
そのような手術を数多く行って患者さんを救ってきた山田正三医師は下垂体治療の名医です。
下垂体治療を行う際には、様々なホルモンのことを知り尽くした内分泌内科と脳神経外科の両方が必要となるわけですが、その両方を兼ね添えた医師です。
多くの患者さんの命を救った山田正三先生には喜びの声が数多く寄せられています。
山田先生が虎の門病院の外来で診察をされているのは、毎週水曜日と木曜日の午前中です。
遠方で受診が困難な人のために電話やメールでの相談も行っています。
治療を希望されている方や、手術を受けたのに治りきっていない方、再発で困っている方など下垂体疾患のことならなんでも相談に乗ってもらえます。
病院では内視鏡のスペシャリストの医師と、非常勤の医師2名も加え、7人体制で診察を行ってきました。
ここ数年下垂体疾患の外科治療について経験と研鑚を重ね、内視鏡と顕微鏡を使いつつ、経鼻法、拡大経鼻法、開頭手術の3つの方法をうまく組み合わせ、個々の腫瘍の状態に応じた切除を可能にしてきました。
さらにmicrosurgical desecssionという方法で丁寧で細心の注意を払って切除をすることができるので、安全で確実な腫瘍の切除が可能にしてきました。
下垂体疾患の患者さんにとって、山田先生は希望の光です。
もとの健康を取り戻し、元気に生活されている方がたくさんおられます。
下垂体の疾患で困っている方は一度電話かメールで相談されるといいでしょう。