高い技術を武器に治療に当たる脳神経外科には、多くの名医がいます。たとえば、九州地方・鹿児島県を代表する医師の1人、有田和徳医師が挙げられます。医学博士の資格を持っていて、豊富な治療実績を上げています。
有田和徳医師は、鹿児島県鹿児島市にある鹿児島大学付属病院の脳神経外科で、教授を務めています。教授職以外にも、日本脳神経外科学会の専門医、日本救急医学会の認定医、日本リハビリテーション学会の認定臨床医、日本てんかん学会の認定医、日本脳卒中学会の専門医など、さまざまな学会での活動実績を持っています。アメリカ合衆国の脳神経外科学会AANS、コングレスCNSにも参加して、グローバルな視点を持って活動しています。脳神経分野の中でも、有田医師が得意としているのは、脳腫瘍・間脳下垂体部腫瘍・聴神経腫瘍・松果体部腫瘍、てんかん・三叉神経痛・顔面けいれんなどの機能性疾患、脳血管障害などです。
有田和徳医師は、1981年に広島大学の医学部を卒業し、同年に研修医として活動を始めました。1982年には松山赤十字病院、1984年には広島大学医学部、1987年には国立療養所広島病院というように、スキルを高めていきました。1989年には、広島大学で助手、1994年には講師として就業しました。そして、アメリカ合衆国のカリフォルニア大学サンフランシスコ学校に行き、神経放射線診断学を学びました。海外での研修は2003年にも行っていて、カナダのマッギル大学でてんかん外科治療、アメリカ合衆国のデューク大学で頭蓋底手術・key hole手術の研修を受けています。さまざまな経験を活かし、鹿児島大学での教授となったのです。
有田医師が大切だと考えていることは、患者さんの話をしっかりと聞くことです。医師が主体となって進めるのが医療なのではありません。あくまでも、患者さんこそが主体なのです。特に、脳神経の分野では、患者さんの症状・状況を的確に把握しなければ、正しい医療は行うことができません。きちんとコミュニケーションを取ることで、スムーズな医療が実現するのです。脳外科の手術を、これまでに1500件ほど経験してきました。この1500件のうち、脳腫瘍に関するものが950件ほどあります。そして、脳腫瘍の950件で、手術死亡事例が無いという点に注目するべきです。非常に高度な技術を持っている有田医師だからこその結果です。
下垂体腫瘍の手術を行う際は、ほとんど経鼻法と呼ばれる方法、すなわち鼻の孔から行う方法を採用しています。また、深部の腫瘍に対してはナビゲーターを使用して、安全かつ確実な手術を行うように徹底しています。そして、患者さんへの負担を最小限に抑えるため、手術の際にはできるだけ小さな開頭で済ませられるように工夫しているのです。さらに、自身の感覚だけに頼らず、内視鏡・電気生理モニターなどを活用することで、安全性・確実性を高めています。
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