脳神経外科診療ノート、ビジュアルテキスト脳神経、キーワードを読む脳神経、低体温療法、コンピューター支援手術など多くの脳神経外科に関する著作もある、間脳下垂体疾患の臨床、特に経鼻的下垂体手術の権威といわれる寺本明氏は、現在、昭和24年5月に設立され、全国の労災病院の中でも最も歴史のある東京労災病院院長に赴任しています。
2012年に17年間の日本医科大学教授を退任し、現在は客員教授としても活躍しておられます。
院長は、昭和48年に東京大学医学部を卒業し、東京大学医学部付属病院、都立墨東病院、茨城県立中央病院、都立大塚病院、水戸済生会病院、三井記念病院、東京大学医学部付属病院で医員を歴任し、昭和56年には東大医学博士となり、文部教官と東京大学講師を勤めるかたわら、東京警察病院や虎の門病院、日本医科大学付属病院で医長や診療科目の部長を歴任してきました。
また、現在でも日本脳神経外科学会や日本間脳下垂体腫瘍学会の理事長であるほか、20以上もの専門医学会の理事や世話人、委員や評議員を勤めています。
現在院長を務める東京労災病院は、独立行政法人労働者健康福祉機構傘下では最大級の病院で、病床数は400を超え、歯科系以外の大抵の診療科目のある総合病院です。
羽田空港からは、直線距離で約3.8kmで、中核的役割を担う大型総合病院としては最も空港に近い病院で、昭和島の対岸にあたる大田区大森南にあり、JR蒲田駅や大森駅、京急平和島駅より、森ヶ崎労災病院前までの路線バスが運行しているほか、東京モノレール昭和島駅より徒歩20分ほどにあります。
また屋外ながら駐車場も64台分完備しており、受診者は3時間まで無料です。
一方、現在も客員教授を務める日本医科大学付属病院は、東京メトロ千代田線千駄木駅と根津駅、それに東京メトロ南北線東大前駅で結ぶトライアングルののなかほどにある歴史ある根津神社の裏手にある病院で、病床数1000を超えるマンモス病院です。
各3駅からは徒歩数分の地にあります。
とりわけ寺本明氏が、あるいはその教え子たちが施術を行っているのは日本医科大学付属病院で、MRI、CT、シンチグラフィー、PETなどの最新の医療機器による画像診断で、脳腫瘍、脳血管障害、脊椎脊髄疾患、頭部外傷、水頭症、脳脊髄液減少症、頭痛などの診療を行っており、とりわけ寺本明氏が2000以上もの手術症例数を誇る下垂体腫瘍の手術では、内視鏡による低侵襲手術をいち早く導入し、経蝶形骨手術 による治療成績では合併症率2.6%、手術死亡0%という極めて優秀な成績を誇り、この分野においては日本最高峰の設備と経験を有します。
これは頭にメスを入れる開頭手術ではなく、内視鏡とメスを鼻腔より入れて脳下垂体腫瘍の除去手術を行うというもので、成功率が極めて高く、手術時間も短く、また短期間に退院できるのが特徴です。
ただし、日本医科大学付属病院の場合、他の大学病院同様、一元的外来では、紹介状がない場合には保険外併用療養費がかかってしまいますので、院長を務める東京労災病院にて初期診断を受け、紹介してもらうというのも一手です。