医療の1分野である脳神経外科には、さまざまな名医が存在します。たとえば、東北地方を代表する名医の1人、小川彰医師がいます。岩手県にある岩手医科大学医学部医学科を卒業した、脳神経関連のエキスパートです。

小川彰医師は、昭和24年3月に宮城県で生まれました。そして、医師を目指して勉強を続け、昭和49年に岩手医科大学の医学部医学科を卒業し、医師国家資格試験の合格を果たしました。大学卒業後は、東北大学医学部附属脳疾患研究施設の脳神経外科に入局しました。そして、昭和57年2月には国立仙台病院で勤務し、昭和60年10月には医長・臨床研究部脳神経研究室長を務めました。

昭和63年5月には、東北大学医学部にて助教授の職に就き、平成3年3月にはアメリカ合衆国のアリゾナ大学・バロー神経研究所に留学しました。医療の知識・技能を高めるだけでなく、グローバルな視点で物事を考える能力を身につけたのです。平成4年には、岩手医科大学に戻り、教授・サイクロトロンセンター長を務めました。また、平成12年には超高磁場MRI研究施設長を務め、平成15年4月からは岩手医科大学の医学部長、平成20年1月からは岩手医科大学学長を務め、現在に至ります。そして、平成24年2月には岩手医科大学の理事長に就任しました。

小川医師は、日本脳神経外科学会の専門医、医学博士、日本脳卒中学会の専門医としての活動もしています。全国医学部長病院長会議の顧問、日本学術会議の連携会員、岩手県対がん協会の理事長、岩手県医師会の副会長、日本医学会の幹事、日本アイソトープ協会の理事、日本脳卒中学会の理事長、日本脳循環代謝学会の理事、日本脳ドック学会の理事など、幅広い活躍を見せているのが特徴です。

趣味は、ロケットです。アメリカ合衆国に留学していた頃に、興味を持ち始め、少しずつ取り組みを始めるようになりました。現在では、医療の活動と平行して、ロケット関連のクラブにも所属しています。

脳神経外科という診療科は、非常に高度な技術を持って治療に当たらなければならない分野です。所属する医師は、常に向上心を持ち続け、少しでも患者さんの負担を軽減することができるように努力しています。小川医師も、脳神経分野の治療に携わる医師の1人として、脳の疾患を治療すること、そして予防することに全力を挙げているのです。

岩手医科大学では、脳疾患に対する治療に有効なプログラムを組んで、小川彰医師を中心とした医師陣・医療スタッフが尽力しています。1人の医師が全てをこなすのではなく、複数の医師が協力し合っていく姿勢が大切だと考えています。また、脳神経以外の専門医とも連携を取り合いながら、患者さん1人1人にとって、最善の治療方法を見つけ出すことが大切です。患者さんとのコミュニケーションを図ることが非常に大切で、小川彰はインフォームドコンセントを徹底して、早期の治療に努めているのです。