佐野公俊、脳神経外科医。まわりの人々は彼を「神の手」と呼んだり「仏の心を持ったドクター、そしてブラックジャックならぬホワイトジャック」と呼んでいます。その理由は世界でも数少ない無血手術が出来る技術をもっており、クリッピング手術と呼ばれる術式の権威だからなのです。
佐野先生が医師を志すにいたったのは近い存在がったからです。医者だった祖父や叔父に憧れを抱いていた佐野先生は名門・慶応義塾大学医学部に入学しました。今の彼を導いたのは大学医学部を卒業後の研修医時代の事でした。研修医としてまわった耳鼻咽喉科。その耳鼻咽喉科の手術の際に使われている顕微鏡を見て思い立った佐野先生。その顕微鏡を脳神経外科の手術に応用できないかと考えた彼はその後、今の分野を目指すことになりました。
その当時、日本では脳神経外科において顕微鏡手術が使われておらず、海外での留学も視野にいれた佐野公俊先生でしたが慶應義塾大学において研修を積み、その後は後脳神経外科に入局。その後も日本で顕微鏡手術が導入されるとこの手技が当たり前の時代になると思った佐野先生は、なんと自費で顕微鏡を購入し同大学で手術器具も自分で開発しながら数多くの脳動脈瘤手術をこなしながら経験を積んでゆき、今日に至っています。
現在は愛知県にある藤田保健衛生大学で名誉教授、同神経外科の客員教授として若手の育成や自身も手術をあたるとともに、総合新川橋病院にて副院長・同神経外科の顧問にもついています。
佐野先生の真骨頂である脳動脈瘤のクリッピング手術では、約3100例以上も行っており、その手術数は群を抜いており、2000年、2001年においてはギネスブックにも登録されるほどこなしています。また手術で使われるクリッピングと呼ばれるものは、株式会社ドクターズ・アイディアル・サプライが製造している純チタン製脳動脈瘤クリップの特注品として佐野先生自らが依頼したものを手術にて使用しています。
また数多くの困難な症例の手術をを藤田保健衛生大学で行っています。また川崎にある医療法人明徳会 総合新川橋病院では週2回の手術、静岡県の藤枝平成記念病院、豊川市の青山病院でも手術を行っています。名古屋にあるクリニックで行っている脳ドックの検査後、脳動脈瘤が発見された患者さんの診察も自ら行い、またジャパン藤脳クリニック、愛知腰痛オペセンターでは、脳ドックで見つかった患者さんの診療も外来でおこなっています。
総合新川橋病院にて3か月に1度、ドクター対象の手術ビデオセミナー開催を開催しており、日本の医学界において大きな貢献をしており、後継者や若手を育てる事を怠らず日々育成をしています。また、市民を対象としたものとして新川橋公開講座を年に2度ほど開催しており、病気への正しい知識などを広めることによって地域の保健衛生、病気の予防にも力を注いで地域の方々の健康増進に大きな貢献をしています。
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