脳にダメージを与えない頭蓋底手術を開発した大畑建治教授は、脳腫瘍、脳血管障害など脳神経外科の幅広い専門分野において高い評価を受けている医師です。
名医と呼ばれる脳神経関係の外科医は多いですが、頭にメスを入れずに経鼻的内視鏡手術をするため、若い頃にドイツ留学をしてまで耳鼻咽喉科の最先端の知識を学んだことがそのバックグラウンドになっています。
2003年にシンガポールで行われた世界初の頭部結合双生児の分離手術では世界中から選抜された名医の一員として、頭部静脈を分離させてのバイパス手術を行い、その名は米CNNでも報道され、世界的にも高い評価を受けています。
大畑建治教授は昭和62年に大阪市立大学大学院医学研究科外科系を卒業し、昭和63年からは、アメリカ合衆国バージニア医科大学にて脳神経外科を専攻し、平成2年には耳鼻咽喉科留学のためドイツのマーブルグ大学フルダ市民病院医師を1年赴任され、平成3年より母校の大阪市立大学医学部に入り、助手、講師、助教授を歴任され、平成18年に主任教授になられました。その間、国際的な活動も活発に行い、イタリアのベローナ大学客員教授、中国の首都医科大学海外科学評議員、インドのムンバイセス・ゴードハンダス・サンダーダス医科大学エドワード王記念病院の生涯名誉客員教授としても活躍しています。
また国内では、東京医科大学教授も兼任しています。大畑建治教授が活躍の主たる場としている大阪市立大学医学部附属病院は四天王寺や通天閣にも程近い大阪市のJR大阪環状線や阪和線、大阪市営地下鉄御堂筋線・谷町線、近鉄南大阪線などが乗り入れる天王寺駅・大阪阿倍野橋駅から徒歩数分にあり、病床数1000弱もあるマンモス病院です。18階建ての西病棟と17階建ての東病棟というふたつの高層タワー型病院には、内科系、外科系のそれぞれの専門診療科目のほか、耳鼻咽喉科、皮膚科、眼科、小児科、婦人科などを備えた歯科系以外の殆どの診療科目のある総合病院です。
また教授が担当される主な症例は、脳腫瘍、眼窩内腫瘍、脳動脈瘤、バイパス手術ですが、とりわけ脳内だけでなく、脊椎脊髄疾患治療での第一人者として、脊髄腫瘍、脊髄血管障害、脊椎加齢性疾患、先天性疾患手術手技も担当されています。そのため手掛ける手術症例数は年間120を超えています。同診療科目においても年間400ほどの手術症例を誇っています。
医療機器設備も最新鋭を備えており、CTやMRIは無論のこと、脳PET検査、脳磁図、3次元回転デジタル血管撮影、24時間連続脳波モニタリング装置のほか、NASAが開発したナビゲーション手術支援システムなど手術支援の設備も充実しています。さらには、連携する畿内、畿外の病院へも出張手術も行っています。また時間の許す限りで週に一日は同病院にて外来での診察も担当しています。ユニークなのは脊髄外科専門外来も併設していることです。
ただし、大阪市立大学医学部附属病院は急患による患者以外、一元的な外来は基本的には受けていません。ですから、通院中の病院あるいは診療所の紹介状と診断書やレントゲンなどこれまでの検査内容の一式が必要になります。
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