病院には、複数の診療科があります。診療科ごとに、専門技術を持った医師が活動しているのです。たとえば、脳神経外科という診療科は、外科の中でも高度な医療技術を必要とする重要な分野です。人体の中枢を司っている脳の疾患を治療する脳神経の分野では、経験・実績を持った医師が求められています。脳神経の領域で名医と呼ばれている医師には、森田明夫という医師がいます。

森田明夫医師は、昭和32年7月23日に生まれました。昭和53年に東京大学の医学部医学科を卒業して、医師国家資格試験に合格しました。本格的に医師としてのキャリアを積み重ねていくことになったのです。東京大学を卒業した後は、東京大学医学部付属病院に入局しました。そして、国立病院医療センターで研修医となります。

昭和58年7月から昭和59年9月には、広島県新市町寺岡記念病院、昭和59年10月から昭和62年3月には三井記念病院、昭和62年4月から昭和63年4月には静岡県富士宮市富士脳障害研究所附属病院、昭和63年5月から昭和64年3月には東京都立神経病院というように、経験を積んでいきました。平成に入ってからは、海外への留学も行っています。

平成元年4月から平成2年12月にかけて、アメリカ合衆国ミネソタ州ロチェスター市のメイヨークリニックに留学しました。臨床フェローという形で、多くの経験を積んでいます。日本における脳神経の臨床訓練の在り方には、疑問を抱いている人もいます。そのような中、森田医師は、アメリカ合衆国での経験を持っていることで、日本とアメリカ合衆国のそれぞれの良さを活かした医療を進めているのです。アメリカ合衆国への留学の際は、アメリカ連邦医師資格試験にも合格して、平成3年にアメリカ合衆国ミネソタ州医師免許を取得しました。留学経験はさらに続き、平成7年4月から12月にはジョージワシントン大学の脳神経外科頭蓋底外科のフェローとして活動しました。

職歴としても、海外経験が豊富なのが森田医師の特徴です。ジョージワシントン大学医学部、マインツ大学、メリーランド大学での活動を経てから、日本に戻ってきました。平成10年から、東京大学の脳神経外科講師を務め、平成13年には助教授となりました。平成18年4月から平成24年12月にはNTT東日本関東病院での勤務をし、平成25年1月からは日本医科大学にて主任教授となっています。

専門としているのは、頭蓋底の疾患、聴神経腫瘍、髄膜腫の手術・治療、脊椎・脊髄外科、三叉神経痛、顔面けいれん、パーキンソン病、脳動脈瘤の治療など、広範囲にわたっています。脳神経の分野で、多大な経験を積んできたことで、あらゆる治療に対応する能力を身につけています。

日本の医療だけでなく、アメリカ合衆国の医療についての知識が豊富であるため、グローバルな視点で医療を考えることができます。森田明夫医師は、患者さんにとって最善な方法を考えながら、日々の診療に当たっているのです。